日本語で覚えると楽なこと(数学編)

数学/Math語学/Language Study
ミライ姐
ミライ姐

「韓国人は漢字を学べ」シリーズでは漢字の魅力について書きましたが,漢字の形を利用すると,暗記が楽になるものが多くあります。

アルド
アルド

いきなり数学を例に出しますが,線形代数学(せんけいだいすうがく)という基礎的な数学の分野があります。この線形代数学では「行列」というものを扱います。

塾生
塾生

人が並ぶのですか?

アルド
アルド

そちらの行列ではなく,数を長方形状に,または正方形状に並べたものです。表を抽象化したものですね。

ミライ姐
ミライ姐

高校では理系の生徒が学ぶわね。大学でも理系では1年生で学ぶのよね。

アルド
アルド

私も何回単位を落としたことか……

塾生
塾生

数学的な行列とはどのようなものですか?

アルド
アルド

行列とは,数を四角形にまとめてカッコでくくったものです。例えば2行×2列の行列はこのように書きます。

\begin{pmatrix}
a & b \\
c & d
\end{pmatrix}

アルド
アルド

この例の\(a\)と\(b\)のように横に並べた数のまとまりを「行」といいます。一方,この例の\(a\)と\(c\)のように縦に並べた数のまとまりを「列」といいます。

ミライ姐
ミライ姐

この例だと\(a\)と\(b\)が第1行,\(c\)と\(d\)が第2行ね。一方,\(a\)と\(c\)が第1列,\(b\)と\(d\)が第2列になるのね。

アルド
アルド

例えば\(c\)は第2行・第1列のように,数字が置かれている位置を指示します。英語では「行」がrowで,「列」がcolumnです。

塾生
塾生

コラムって,新聞などにあるものですか?

アルド
アルド

そうですね。例えば日本語の新聞では十数文字ごとに改行しますね。欧米語でも同様に,適当な文字数で改行します。そうすると縦長のスペースに記事が書かれます。コラムとは,スペースの形が由来の単語ですね。

ミライ姐
ミライ姐

アルドさん,話が脱線しているわよ。

アルド
アルド

そうでした。どちらが「行」で,どちらが「行」か,すぐに覚えられそうですか?

塾生
塾生

ちょっと難しいかなあ。

アルド
アルド

「行」の字を書いてみてください。4画目と5画目は何ですか?

塾生
塾生

……横棒!

アルド
アルド

それでは「列」という字の5画目と6画目は何ですか?

塾生
塾生

……りっとう……縦棒だ!

ミライ姐
ミライ姐

「行」の字は横棒があるから横の並びね。かたや「列」の字は縦棒があるから縦の並びなのね。

アルド
アルド

その通りです。なお,数学の行列以外の,一般の表でも同じように「行」と「列」を区別します。

ミライ姐
ミライ姐

そういえば表計算ソフトも横が「行」で,縦が「列」ね。

塾生
塾生

漢字の形が偶然に一致しただけといえばそれまでですが,覚えるためのきっかけは多いほうがいいですね。

アルド
アルド

ちなみに中国語でも横の並びは「行」,縦の並びは「列」と呼びます。しかし,行列そのものは「矩陣」と呼ぶそうです。

ミライ姐
ミライ姐

長方形のことを矩形(くけい)と呼ぶのよね。

アルド
アルド

陣は魔方陣(数学用語)や魔法陣(ファンタジー用語)の「陣」で,「並べたもの」という意味ですね。

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