
アルド
ロシア語の正書法の規則で厄介なのが,発音は硬音なのに文字が軟音だったり,逆に発音が軟音なのに文字が硬音だったりする箇所です。

ミライ姐
反切表を見ると……3箇所。意外と少なかったわね。

アルド
発音上は硬音のыでも,文字は軟音のиで書く組合せがжиとшиですね。

ミライ姐
逆に発音上は軟音のя, юでも,文字を硬音のа, уで書く組合せがща, щуとча, чуなのね。

アルド
ところで,第4話でアクセントのないяについて話しましたね。

塾生
アクセントのある母音より前にあるяは,ヤーではなくて弱いイになるんでしたね。

アルド
反切表ではщаとчаにアクセント記号を付けていますが,実態はщяとчяなので,アクセントが脱落すると「シ」や「チ」のように変音するんですね。

ミライ姐
例えばчасは「時」という意味だけど,母音が1個しかないからアクセントはаにあって「チャース」と発音するのね。これが複数形のчасы(時計という意味にもなる)になると,アクセントがыに移動するので「チスィー」と発音するのね。

アルド
知らないと強烈な不規則発音に思えてしまいますが,実態がяだと理解していれば規則的な発音変化とみなせますね。これはぜひ覚えておいてください。
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