はじめに
試験の5W2Hを学ぶシリーズ,第3回はWhen… いつ試験を受けるのかということについて考えましょう。
試験日程はどの年も基本的に変わらないわよね?
CBT方式のように,試験日時が選べる方式もあります。
毎度の話になりますが,いつ試験が行われるかということについても,本気で理解している人は少ないのではないかと思います。学習スケジュールにも影響しますので,しっかりと理解しましょう
試験はいつ実施されるのか
例えば国立大学の入学試験はいつ行われますか?
大学入試共通テストは1月13日以降の最初の土日に行われます。個別試験は前期日程が2月25日からです。
そうですね。この日程はセンター試験時代からずっと変わっていません。もし,大幅な変更があれば事前に発表されると思いますが,少なくとも現在高校生の方は,自身の受験日程はすでに公知のものと考えて良いでしょう。
大学入試は併願が多いから,複数の受験日を計画することもあるわよね。
同じ日に実施される別の大学や学部などは併願できません。
別の日だとしても,例えば北海道で試験を受けた翌日に東京で別の試験を受けるのは,あまり現実的ではないと思います。
大学入試は冬だから,交通機関が乱れたら移動できない可能性もあるわね。
入学試験は基本的に年度後半に実施されますが,資格試験や検定試験には年に数回実施されるものもあります。
例えば英検は年度内に3シーズンあって,その間に従来型1回とS-CBT方式を最大2回まで受けられるわね。同じ英語の試験であるTOEICは試験地にもよるけど,毎月どこかの都市で開催されているわね。
英検やTOEICのように,ほぼ毎月受験可能であれば,学習進度に応じていつ受験するかを選ぶことができます。しかし難関資格の多くは年1回だったり,多くても2〜3回です。
外国語の検定試験の多くは年2回ね。日商簿記はCBT方式なら毎月どこかの都市で受けられるけど,商工会議所で受験する場合は年3回なのよね。
各試験の主催者のウェブサイトを見れば,年間の日程と開催地が分かります。資格試験や検定試験は自分にとって都合のよい日を選ぶべきですね。
ちなみに私は2022年10月30日,日曜日にロシア語検定3級を受験しましたが,同じ日の同じ時間帯に数学検定準1級も開催されていました。どちらも合格できる自信があったため,どちらに出願するか迷いました。
結局どうしたの?
2022年10月30日はロシア語検定を受験しました。数学検定の方は2022年11月12日,土曜日に提携会場で受験することが分かりましたので,そちらに申し込みました。
それで両方とも合格……受験日程を徹底的に調べた結果ね。
試験の日程を正しく認識しよう
そうですね。私が特に言いたいことは「試験当日の結果によって合否が決まる」ということです。
当たり前ですよね?
ところが多くの方は本気で理解していません。例えば大学入試であれば,多くの人は模擬試験を受けます。模擬試験の結果によって合格可能性がA判定からE判定のように算出されるわけですが,多くの人は模擬試験の結果を見て早々に諦めてしまいます。
でもE判定って言われたら,諦めたくなります。
模擬試験の結果というのは「仮に今受験したら」という前提での評価です。入試当日まで,学力は伸びる可能性があるのに,早々と志望校を諦めるのはもったいない話です。
確かにそうね。
公立高校の入試であれば,内申点が一定のウェイトを占めているので,入試当日だけでの逆転が難しい人もいるかもしれません。しかし大学入試や資格試験はほぼ本番一発勝負です。
試験本番まで学力が伸びることを信じて,勉強を続けることが重要なのですね。
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