はじめに
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試験の5W2Hを学ぶシリーズ,第2回はWhere… どこで試験を受けるのかということについて考えましょう。
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試験会場は基本的に決まっているわよね?
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前回のWhyでも話しましたが,今回も同様で,試験会場が決まっていることを本気で理解している人は少ないのではないかと思います。
試験はどこで実施されるのか
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例えば大学試験であれば,試験会場はどこでしょうか?
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その大学の校舎内の教室です。
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大学によっては複数のキャンパスがあるわ。
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そうですね。入学後に授業を受ける校舎ではなく,全く別のキャンパスの校舎で入学試験が行われる可能性もあります。
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そういうものよね?
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意外にも,受験会場を間違えたという失敗談は多いのです。それで受験できなかったり,遅刻したりすれば,合格の可能性が遠のきます。
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事前に会場を調べるのも,試験の内よね。
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大学入試であれば遠隔地でも受験可能な場合があります。例えば東京にある大学が地方に試験会場を設けることも,その逆も一般的になりました。
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どこで受験するかも選べる時代なのね。大学にとっては多様な受験生……本音は志願者数かしら?……を確保するために,遠方にも受験会場を設けなければいけない時代になったのね。
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資格・検定試験では全国に会場を設けることが多いですね。例えば英検は都道府県に最低1箇所は会場があります。
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そうですね。しかも,必ずしも居住地または近隣の都道府県にある会場でなくてもよいことが多いです。例えば私は新潟県に住んでいますが,隣の上越市よりも富山市のほうがなじみがあり,新潟市よりも金沢市のほうが近いので,ほとんどの検定試験は富山や金沢で受験しています。
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試験会場の選択も,試験の内なのね。
試験会場はどういう所か
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さて,様々な試験の会場は基本的に「普段行かない場所」です。このことも,多くの人は本気で理解していないと思います。
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試験会場へのアクセスを調べるのも,試験の内よね。
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会場の様子は行って見ないと分からないこともあります。例えば暑い,寒い,眩しい,暗い,入口から遠いなど,普段の勉強場所とは異なる環境です。
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そのような中でも,実力を発揮しなければならないのですね。
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温度調整できるような服装,持ち物を準備するのも,試験の内なのね。
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会場の位置関係も盲点かもしれません。トイレが遠い,少ない場合は休憩時間にトイレ待ちの行列ができるかもしれません。自動販売機,食堂,コンビニが近くになければ,飲食物をあらかじめ調達しておく必要もあるでしょう。
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面倒ね。
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そして極めつけは……忘れ物をしても対応が難しい場合があることですね。一応,入学試験なら受験票を忘れても申し出れば何とかなる可能性が高いですし,筆記用具を忘れても試験監督や近くの受験者から借りることができる可能性は高いです。しかし,時計のない会場で時計を忘れたり,電卓持ち込み可の試験で電卓を忘れると……相当不利になります。
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持ち物の確認も怠ってはいけないのね。
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試験会場が「普段行かない場所」であることで,注意事項はたくさん発生します。基本的には受験案内に書かれている指示に従えば間違いないのですが……多くの人は本気で確認していません。
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気をつけます。
試験のWhereこぼれ話
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最後に,試験会場が「普段行かない場所」であることによる失敗談と良対策をひとつずつ紹介しましょう。
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アルドさんの失敗談?
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残念ながら私の経験ではありませんが,目の前で見たものです。こちらでも紹介したことがあるのですが,身分証明書を忘れて受験できない人を目撃した話ですね。
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もし留学,就職,昇進のチャンスを逃したとしたら気の毒ですね。
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受験案内には「身分証明書が必要で,提示しないと受験できない」ことと「遅刻した場合は受験できない」ことが明記されていましたが,この方は受付締め切りギリギリに来て身分証を忘れたのですね。
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仮に外の駐車場の車内に置き忘れたとしても,取りに戻れないですね。
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ちなみに私は新幹線移動でしたから,持ち物チェックは徹底的にしました。
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学力以外の忘れ物はしていないのね。
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良対策って気になります。
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こちらも私の体験談ではなく,同じ予備校のクラスメートの体験談です。実はセンター試験(現・大学入試共通テスト)で受験する教室を変えたのです。
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どういうこと?
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センター試験の会場は在籍高校や現住所により振り分けられますが,同じ会場であれば五十音順に振り分けられます。
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確かにそうね。
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このクラスメートは五十音順で後ろの方の名字でした。そのため現役時代は正門から遠い校舎が会場になりました。ところが浪人時代は同じキャンパスで正門近くの校舎になったそうです。
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まさか,浪人中に結婚や養子縁組で名字を変えたとか?
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それもひとつの案ですが,彼が実際に取った方法は「ドイツ語の問題冊子配布を希望する」ことでした。
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どういうことですか?
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実はドイツ語の問題冊子配布を希望すると,五十音順から外れて別の教室に集められます。その結果,正門から近い校舎で受験できたそうです。もちろん,英語の問題冊子も配布されるので,ドイツ語の問題冊子には触れずに英語の問題を解いたのだとか。
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そんなことができたのね。
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場合によっては別大学,別キャンパスになったり,必ずしも正門に近い校舎になるとは限りません。しかし,共通テストとなった現在でも,他の外国語科目や,数学と同じ時間に行われる「簿記・会計」などの問題冊子配布を希望することができます。出願時に登録が必要なのでお忘れなく。
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何となく試験の準備をするのではなく,少しでも自分にとって有利になるように心がけたいですね。
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