アルドさんが目指している「外国語の検定試験で最低でない級の全言語制覇」シリーズ,今回はハングル検定4級を紹介します。
正式名称は「ハングル」能力検定試験だそうで,言語名をひとつに統一できない大人の事情が,カギガッコに表れています。
ハングルとはそもそも文字の名称だものね。かといって,韓国語や朝鮮語では国際的に問題になりそうな状況だし。
当寺子屋では基本的に「韓国語」と呼びます。この言語の名称についての私の考えはこちらをご覧ください。
この検定には公式書籍があるわね。公式テキストの名前が「学び」という意味の(ペウギ)で,公式ガイドブックは「イベントコンパニオン」という意味の도우미(トウミ)なのね。
名前がかわいい。
試験名称は「ハングル」ですが,南北両方の正書法を受け入れている,珍しい試験です。ただし,文字の名前の한글(ハングル)は韓国での呼び名で,北朝鮮では조선글(チョソングル)とよびます。
ハングルは1443年に朝鮮王朝4代国王の世宗(세종)が、訓民正音(훈민정음)という名前で公布したとされているわね。
その歴史も,どこかの機会にお話しましょう。ちなみに,トウミには北朝鮮での用法も一部書かれています。貴重な資料として持っておきたいですね。
ところで,アルドさんはハングル検定4級のためにどれくらい勉強したの?
純粋な試験勉強は……おそらく5時間程度だったと思います。
それで合格できるのですか?
アルドさんは高校時代から勉強しているからね。
試験勉強は5時間ですが,試験勉強を始める前に21年の積み重ねがありました。
21年と5時間かかって合格したのですね。
どこかで聞いた表現だなあ。
すぎやまこういち先生がドラゴンクエストの序曲を作るのにかかった時間が「54年と5分」ですね。まあ,これもピカソの「30年と30秒」というのが元ネタ(諸説あり)ですが。
ちなみに,試験はどんな感じだったの。
広島出張の前日で,かばんの中に金沢から京都までのサンダーバードと,京都から広島までののぞみの切符を持ったまま受検しました。試験後にそのまま広島に移動しました。
それは大変だったわね。試験会場はどこだったの?
富山県高岡市にある富山県立伏木高校でした。国際系高校として知られています。話が脱線するので,この様子もまた別の機会にしましょう。
ちなみに得点は?
合格基準点プラス2点で,ぎりぎり一発合格でした。
自己採点で筆記分野の得点が低く,不合格を覚悟したのですが,リスニングが思った以上に得点できていて,ぎりぎり合格となりました。リスニングの自己採点終盤に,もしかしたらという気持ちでドキドキしたことを覚えています。
21年も勉強した甲斐があったわね。
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