十二支も一巡……時の経過も早いわね。
ところで私は2023年3月11日,土曜日に不思議な体験をしました。今日はこの話をしましょう。
どうぞよろしゅう。
私の実家の宗派は曹洞宗ですが,曹洞宗の本式の数珠は108珠とリングが付いたものです。
かっこいい。
ところが,2014年に父が福井に引っ越すことになり連れて行こうとしたら,その数珠が行方不明になっていました。
「父を永平寺に納骨」と言いましょう。
仕方がないので小さな数珠を持っていったのですが,永平寺の門前のお店で新たに青色の小さな数珠を1万円で購入しました。ちなみにこの青い石はデュモルチェライトといいます。
門前のお店でも,意外とカラフルな数珠を売っているのね。
それからしばらくはその青い数珠を愛用していましたが,2023年に新潟市に住む分家のおばあさんがコロナで亡くなりました。
それは残念なことです。
冬で遠方のため葬式には行けませんでしたが,3月11日の四十九日法要の案内が来ました。私が本家代表として行くことになりました。
高速道路で2時間ちょっとかかる距離ね。
準備のため前日に礼服をガーメントバッグに入れていたところ,なんと,ガーメントバッグのポケットの中から108珠の数珠が出てきました。
灯台下暗し。
ちなみに永平寺に父を連れて行ったときはスーツではなかったので,ガーメントバッグを使っていません。当時もガーメントバックを調べたはずですが……今回,分家の法事の前に突然見つかったので,何か運命のようなものを感じました。
久々に先祖代々の数珠が使えて,すがすがしい気持ちになるわね。
さて,新潟バイパスでの慣れない車線変更から生還し,分家宅に到着しました。礼服に着替え,108珠の数珠をケースから取り出し,左手に通した瞬間……なんと数珠が切れて珠が散らばりました。
うわああ!
すぐにビニール袋を持ってきてもらい珠を回収しました。なお,青い数珠もかばんに入れていたので,法事ではそちらの数珠を使用しました。
数珠が切れるって,何かの前触れかしら?
縁起が良いか悪いかといえば,良いのではないかと思います。久々に使ってもらえて,なおかつ遠くの分家に会えたことでご先祖様もお喜びになったのでしょう。
信心深いわね。
ちなみに,切れた数珠は糸魚川の仏具店で直してもらいました。珠が不足していれば取り寄せになりますが,今回は108珠すべて揃っていたので,紐の取り替え1,650円だけで済みました。安すぎておそれ多いことです。
ご先祖様は大切に!
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