
アルド
言語によって数の表し方は様々です。その仕組みは言語学オリンピックの題材にも取り上げられることがあり,私でも全く歯が立たないことがあります。

ミライ姐
これまでに20進数のフランス語や,100以上から日本語と異なる中国語の例を紹介してきたわね。これ以外にも,日本人の想像を超える数え方をする言語があるのね。

アルド
例えばドイツ語やアラビア語では「百の位→一の位→十の位」の順に言います。

ミライ姐
はぁ?

アルド
例えばドイツ語で345はこうです。
dreihundertfünfnundvierzig

ミライ姐
ドイツ語は単語を続けて合成語を作るのよね。でも……長いわね。

アルド
それでは構成要素ごとに区切ってみましょう。
ドイツ語 | 意味 | カナ目安 |
---|---|---|
drei | 3 | ドライ |
hundert | 100 | フンデアッ |
fünf | 5 | フュンフ |
und | プラス | ウンッ |
vierzig | 40 | フィアツィヒ |

アルド
ドライ フンデアッ フュンフ ウンッ フィアツィヒ

ミライ姐
直訳すると305たす40ね。懈い数え方をするのね。

アルド
一説によると計器の指す値を記録するときに,変化の激しい下の桁を先に見たほうが正確な値を得られる……らしいです。

ミライ姐
百の位で規模感をつかみ,一の位で値を確定させて,余裕ができた最後に十の位を見るのね。でも,科学技術的な計器がない時代から,このような数え方よね。

アルド
そもそも,2桁の数字も「一の位→十の位」です。例えば45はfünfnundvierzigです。計器の説は後付けでしょう。

塾生
数は必ずしも耳に聞こえてきた順番通りにはならないと,肝に銘じておきます。
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