先回は熊本地震の最初の震度7を引き起こしたとして,母から大目玉をくらった話をしましたが……実は私にはアリバイがあります。
アリバイ(alibī)とはラテン語で「他の場所に」という意味のalius ibīが元になった単語です。
「犯人ならその時間そこにいた」と「その時間そこにいなかったなら犯人ではない」の真偽は一致します。数学では対偶(たいぐう/contraposition)といいます。
それはさておき,どんなアリバイかしら。
糸魚川から熊本までは約800kmの距離があります。しかし,地震波の伝播速度は早くても8km/sです。
時間=距離÷速さだから800km÷8km/s=100秒。約1分40です。
つまり,糸魚川でテーブルを叩いた衝撃波が地震波として熊本を揺らしたとしても,それは約1分40秒後に起こることです。
テーブルを叩いて数秒後に,熊本が揺れるはずは無いのね。
最初の震度7に間に合っていないだけでなく,2度目の震度7は約28時間後の4月16日1時25分なので,こちらも私にはアリバイがあります。
きっとナマズが地下で騒いでいたのでしょう。
時は流れ,2020年2月23日(投稿日の1年前),私は山口県に長期出張中でしたが,令和最初の天皇誕生日で現場は休日だったため,山口から熊本城へいってきました。
お詫び行脚ですね。
その前に鹿児島で焼酎を飲んできたばかりなのですが。それでも復旧を待つ石垣の残骸や,工事が進みつつあった天守の姿に涙したものです。
その感動を短歌に!
実はそのときに詠んだ短歌は2021年の歌会始に応募しました。しかしCOVID-19感染拡大の影響により,歌会始は3月26日に延期になったため公開が遅れましたが,こちらで公開しています。
一日も早いCOVID-19の終息と熊本の復興を祈るばかりね。
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