アルド
ここ数日,文字の話ばかりしていました。本日は趣向を変えて点字の話をしましょう。
塾生
テレビで視覚障害を持つ方が読んでいるのを見たことがありますが,あまりよく分かりません。
アルド
一般的な点字は3行2列の6点の集まりで,これを指でなぞることで認識します。点字に対して通常の文字のことを墨字(すみじ)と呼びます。
ミライ姐
6箇所の点の有無を考慮すると……2の6乗で64文字まで区別できるわね。
アルド
全く点がないものはスペースになりますので,実態のある文字としては63文字まで区別できます。
塾生
アルファベットは26文字だから,句読点を含めても足りる……かな?
アルド
数字や大文字は符号を付けて区別するので,句読点を含めても足りますね。
ミライ姐
ひらがなは「ゐ」「ゑ」を除いても46文字……濁点などを符号にすれば足りる……わよね?
アルド
おっしゃる通りです。日本語の点字はいずれ機会があれば説明するとして,本日は基本となるラテン文字26文字を見てみましょう。ダウンロードが必要な方はこちらから。
ミライ姐
文字のaからjは数字と共通で,それ以降の文字は点を付け足していくのね。
塾生
このように並べてあるとわかりやすいですね……フランス発祥のためwは特殊……何ですかこれは?
アルド
この6点点字はフランスの盲学校教師ルイ・ブライユ(Louis Braille)が考案したものです。フランス語でwの文字は外来語のみで使う文字のため,後から追加された文字になります。
ミライ姐
そういえばwは英語などのゲルマン系の言語で作られた文字だったわね。
アルド
確かフランス語ではkも外来語のみで使う文字だったはず……と言いたいところですが,単位のキロ(kilo)を含むメートル法はフランス発祥ですね。
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