物理をはじめとする科学技術の世界ではもちろんのこと,日常生活でも長さはよく話題になりますね。今回は長さを表す単位を学びましょう。
長さの単位で世界標準なのはメートルですね。
そうですね。記号は小文字でmです。特別な事情がない限り,必ず小文字で書かなければなりません。
メートルはフランス語読みで,フランス革命後に広まった単位よね。英語読みではメーター。日本語でも話し言葉でメーターと言う人もいるわね。
1メートルは,ほとんどの人がイメージできる長さですが,当初は地球1周の40000000分の1の長さと定められました。ただし,地球は厳密には完全な球体ではないため,地球1周はおよそ40000000メートルとしています。
いちいち40000000メートルと書くと,ゼロが多くて懈いわね。日本語には十・百・千・万・億・兆などの単位があるので,4千万メートルとも言えるけど,世界共通ではないわね。
日本語では万億兆などを4桁ごとに区切りますが,西洋の言語ではthousand, million, billionなど3桁ごとに区切ります。
そうです。単位でも基本的に3桁ごとの区切りで,1000倍ならキロ(記号は小文字でk),1000000倍ならメガ(記号は大文字でM)のような接頭辞を使います。
そうすると地球1周は40Mm(メガメートル)だけど,メガメートルはあまり使わないわね。4万km(キロメートル)と言えばイメージしやすいわ。
逆に小さいほうにも3桁ごとの区切りで接頭語があります。例えば1000分の1を表すミリ(記号は小文字でm)を使って,1メートルを1000mm(ミリメートル)と言うこともできます。
定規やメジャーは1mm間隔で目盛りが付いています。
他にも,科学技術の現場ではあまり使いませんが,100分の1を表すセンチ(記号は小文字でc)は日常でよく使いますね。
例えば靴のサイズが30cm(センチメートル)とか,身長が160cmのように,身体のサイズなどを表現するときによく使われるわね。
科学技術の世界ではメートルが標準で,これに加えて日常生活ではキロメートル,ミリメートル,センチメートルを使うと覚えましょう。
長さの話をしていると分かっている場合は,単に「キロ」「センチ」「ミリ」と言うこともあるわね。それはともかく,大文字と小文字の使い分けは,必ず守ってください。
はい。
コメント