源氏物語と数学

国際数学オリンピックが2023年7月2日，日曜日から7月13日，木曜日まで日本で開催中です。

数学検定準1級のアルドさんも興味あるのかしら？

天才が解く難問ばかりで，私には解けません。

断言しちゃったわね。ところで，大会のロゴが特徴的なんだけど。

権利侵害を避けるため，大会ロゴそのものを当記事には掲載しません。大会公式ホームページでご確認ください。

4つの幾何学模様が特徴的です。

どこかで見たことがあるわね。

これは源氏香といいます。お香の嗅ぎくらべをする遊びで，何番目と何番目が同じ香りかを示したものです。全部で52パターンあり，源氏物語の巻数54に近いことから，最初の「桐壺」と最後の「夢浮橋」を除く源氏物語の巻名が付けられています。

雅な遊びなのね。

源氏香の一覧については例えばこちらを参照ください。

数学オリンピック大会ロゴに使われているのは，同じ形のものが4つです。

表を見ると「関屋」という名前なのね。どうしてこの図柄が選ばれたの？

64回目の大会であることから，第16巻の「関屋」を4つ組み合わせたものです。

16かける4で64なのね。源氏物語が数学に使われるのも不思議ね。