越中万葉かるたの和歌を現代風に(第7話)

和歌・短歌/Japanese Poetry越中万葉/Etchu Manyo
ミライ姐
ミライ姐

越中万葉かるたの和歌を現代風にアレンジするシリーズ。本日は7首目の短歌を紹介します。

通行人A
通行人A

万葉集第17巻3952/大原高安
妹が家に伊久里の森の藤の花今来む春も常かくし見む

ミライ姐
ミライ姐

いもがいえに・いくりのもりの・ふじのはな・いまこむはるも・つねかくしみむ

アルド
アルド

(アルド訳)
行ってみよう伊久里の森に藤を見に春来るたびに行ってみたいな

ミライ姐
ミライ姐

「妹が家に」の妹(いも)は,いもうとではなく妻という意味です。そこから「行く」を連想することで伊久里(いくり)という地名を導く枕詞となります。ちなみに,伊久里の場所には諸説ありますが,越中だとすれば現在の砺波市井栗谷(いくりだに)付近とされ,地元の神社にはこの和歌の歌碑も建立されているとのことです。

塾生
塾生

なるほど。

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