私が小学生の頃,地元の友達とドンジャラというゲームを遊んだものでした。
メーカーによって名前が異なるわね。ドンジャラは現在のバンダイが発売しているし,現在のタカラトミーからはポンジャンという名前で発売されていたのよね。
私はドラえもんのドンジャラを持っていました。
現在でも,様々なアニメを題材にしたものが販売されています。
さて,本日は数学の話をします。
突然ね。
題材によっても異なりますが,ドンジャラの牌は1つのキャラクターに1から9までの数字が付いていました。
例えばドラえもんが1から9,のび太が1から9ね。
キャラクター9種類につき1から9ですから81牌になります。ドラえもんのドンジャラの場合,ワイルドカード的な牌がもう1牌あって,他に予備の2牌があったと記憶しています。よって,全部で84牌となります。
どんな数学の問題になるのだろう。
84牌をケースに仕舞います。ケースは4個ありますから,21牌ずつケースに仕舞うことになります。
縦3牌,横7牌で並べるわね。
ドラえもんとかのび太だと煩雑なので,十干(甲乙……)を使いましょう。甲1から甲9,乙1から乙9,……,壬1から壬9までの81牌と,ワイルドカード1牌は癸10と表記しましょう。以上82牌と,予備2牌ですね。
わかりました。
84個の牌を,ケースに「きれいに」片付けると,冒頭の配列のように並べることが想定されます。おそらく,出荷時もこの並びでしょう。
そうですね……まだ数学の問題ではないのですね。
ここで配列を横に見ると,上段には1・4・7,中段には2・5・8,下段には3・6・9という組み合わせができます。
順番に並べたら,必ずそうなるわね。
小学生の私は思いました。このような「1・4・7」「2・5・8」「3・6・9」の組合せを,簡単に記載する方法はないものかと。
3で割った余りで分類できます。
これを数学的にかんたんに記載する方法……習ったかしら?
結論から言えば「合同式」という表記方法があります。しかし,私の世代では教科書に記載すらありませんでした。私が合同式について知ったのは,大学に入ってからです。
あたしも同世代だけど,聞いたことはないわね。
現在では「発展的内容」として教科書に載っているそうですが……そもそも,発展的内容ではなく必修にしたほうがよいのではと思います。
合同式を学ぶことにはメリットがあるのね。
整数に関する問題が解きやすくなります。発展的内容にするほど,複雑とも思えません。
マスターしたいです。
それでは次回から,合同式の性質を解説しましょう。
コメント