信濃の国(歌会始2017)

アルドの詠進歌/My Utakai-Hajime和歌・短歌/Japanese Poetry
アルド
アルド

私が住む糸魚川市は,南側で長野県と接しています。しかし長野県の人が「長野県」と呼ぶことは,他県と比べて少ないのではと思います。

ミライ姐
ミライ姐

信州(しんしゅう)って,よく聞くわね。

塾生
塾生

かつて信濃(しなの)という国だった部分が,現在の長野県ですね。

アルド
アルド

厳密に言えば岐阜県に編入された地域もあります。ところで,信濃国も長野県も面積が広大ですね。

ミライ姐
ミライ姐

北海道,岩手,福島に次いで,長野県の面積は全国4位ね。ちなみに5位が新潟県。

アルド
アルド

面積が広い県は,地域によって文化,風土が大きく異なります。新潟県では上越・中越・下越・佐渡のように分類しますが,長野県では中信,北信,東信,南信の4地域に大きく分けられます。

ミライ姐
ミライ姐

それぞれの地域間には高い山がそびえているので,同じ国や県でも頻繁に行き来することはないのね。

アルド
アルド

また,長野市や松本市など,それぞれの地域がライバル意識を持っています。長野市周辺地域以外にとっては,県庁が県の北端の長野市に置かれていることは不満なのでしょう。

塾生
塾生

なんかまとまりのない県だなあ。

アルド
アルド

ところが,長野県には県民を団結させる歌があります。それが県歌である『信濃の国』です。詳細説明,歌詞,音源など,詳しくは検索すればいくらでも出てきますので,そちらをご覧ください。

ミライ姐
ミライ姐

長野県内では学校や地域のイベントなどでもよく歌われるのよね。他の県にも県歌はあるはずだけど,歌う機会はほとんどないわね。

アルド
アルド

『信濃の国』は北陸新幹線の長野駅の発車メロディにも使われています。こちらも検索すれば音源がいくらでも出てきますので,そちらをご覧ください。

ミライ姐
ミライ姐

アルドさんは鉄道も好きだから,長野駅で何度も聞いているわよね。

アルド
アルド

聞くだけでなく,短歌の題材にも使っています。2017(平成29)年の歌会始に応募した短歌を紹介しましょう。

アルド
アルド

お題「野」
歌詞になき蕎麦の香ゆかし長野駅『信濃の国』とはくたかを待つ

塾生
塾生

お題「野」に対して「長野」という言葉を選ぶなんて。

アルド
アルド

2014(平成26)年の試作(オフザケ)では,お題「静」に対して「静岡」という言葉を使いました。

アルド
アルド

お題「静」
どの駅ものぞみ止まらぬ静岡にネタを探しに詠み人ぞ来る

塾生
塾生

これも鉄道ネタですね。

アルド
アルド

それはさておき,実は『信濃の国』の歌詞に「蕎麦」という単語は入っていないのです。長野駅の新幹線ホームで蕎麦を食べているときに,もしやと思い調べたときの様子を短歌にしました。

ミライ姐
ミライ姐

そんなのが短歌の題材になるなんて,アルドさんの執念は恐ろしいわね。

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