大文字か小文字か，それが問題だ

英語のアルファベットは26文字です。大文字と小文字を区別しても52文字しかありません。

日本語はひらがな・カタカナ・漢字その他で2000字以上の文字を使います。

そんな日本よりも識字率の低い国が多いのは不思議ね。

ヒトの脳は，文字の読み書きをするために作られているわけではありません。26文字しかないのに読み書きが苦手な人がいても，個性の範囲内でしょう。

でも，大文字と小文字を合わせても52文字しかないのに，文字の判別が難しいです。

装飾用の文字ならかっこよさ優先でもいいけど，日常使う活字が見間違えやすいのは困りものね。

例えば大文字のI（アイ）と小文字のl（エル）の区別は難しいです。英語ではI willの短縮形であるI’llや，アメリカのIllinois（イリノイ州）は縦棒3本すべて同じに見えてしまいます。

単位のリットルは小文字だと数字の1（イチ）とも間違えられるわね。英語以外でも紛らわしい例はあるの？

イタリア語の定冠詞ilも，文頭で大文字の場合，縦棒に2本しか見えません。例えばイタリア語で「時は金なり」はこう言います。

イル・テンポ・エ・デナーロ

どう見ても縦棒2本です。