はじめに
アルドさんは2024年1月に骨折で入院後,ブログ更新を怠っていましたが,実はタイ語検定3級に挑戦していました。
2回受けて,2回とも不合格でした。
でも得点率が上がっています。
3度目の挑戦で合格できそうね。
気が早いですよ。でも,実を言うとまだ文字を全部覚えていません。
それで合格まであと6.3点って,どんなチート技を駆使したの?
タイ文字の出現頻度は,文字によって異なります。サンスクリット語からの借用語でしか使わないような文字は,初級レベルではほとんど目にすることはありません。
そうなんだ。
タイ文字の覚え方についてはオリジナルの一覧表を作っていますので,別の機会に紹介します。今回はタイ語を学んで感動した単語をひとつ紹介します。
ゼロとセンター
タイは隠れ漢字文化圏であり,タイ語と中国語は系統が異なりますが,タイ語には漢語由来の単語が多く存在しています。
タイ語の数詞って,漢字由来のものが多いのよね。日本語の音読みとは異なるけど,広東語などに近い音ね。
以前,タイ語の数詞を紹介したときには掲載しなかったのですが,タイ語で数字のゼロはศูนย์(sǔun/スーン)といいます。このศูนย์(sǔun/スーン)こそ私が感動したタイ語です。
これも漢字由来ですか?
残念ながらサンスクリット語でゼロを意味するशून्य(śūnya/シューニャ)が由来です。
インドはゼロを発見した国だけど,サンスクリットのシューニャがそのゼロなの?
そうですね。ちなみに仏教の経典で空(くう)と訳されることがありますが,もともとは「空っぽ」というニュアンスの単語を,数詞としてのゼロに転用したのでしょう。
「空っぽ」でも名前を付けたのはすごいことね。
でもなぜゼロが感動した単語なのですか?
実はタイ語のศูนย์(sǔun/スーン)にはゼロ以外に「中心」という意味があります。
何かニュアンスが違うような……
理系の人間だと\(x\)軸と\(y\)軸の交点,すなわち原点のゼロがイメージできるのです。私はここに感動しました。
そういえばゼロと中心が同じ単語の言語って,思い浮かばないわね。
中心といえば,英語のcentre(米:center)には「中心地」「中心施設」という意味もあり,施設名に「センター」という単語が入っている例は,日本語にもたくさんあります。
大学入試センター試験も「大学入試センター」が実施しているわね……今は大学入学共通テストという名前だけど。
タイ語のศูนย์(sǔun/スーン)や中国語の中心(zhōngxīn/チョンシン)なども日本語の「センター」と同様に施設名に使われます。ちなみに韓国語では英語を音訳した센터(senteo/セント)と言います。
時々,テレビやインターネットなどで中国の街角の画像を見ますが,中心という文字をよく見かけます。
日本語では「文化中心」や「買い物中心」とは言わないので違和感を感じるわ。
カルチャー・センターとかショッピング・センターと言いますね。
買い物中心って,面白いですね。特にタイ語ではศูนย์(sǔun/スーン)にゼロとセンターの両方の意味がありますから,どちらの意味かを文脈から判断するのは大変です。
どちらもよく使う単語ね。でも,こんな意味の派生はめったにないだろうから,アルドさんが感動するのも理解できるわ。
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