越中万葉かるたの和歌を現代風に(第30話)

和歌・短歌/Japanese Poetry越中万葉/Etchu Manyo
ミライ姐
ミライ姐

越中万葉かるたの和歌を現代風にアレンジするシリーズ。本日は30首目の短歌を紹介します。

通行人A
通行人A

万葉集第17巻4015/大伴家持
心には緩ふことなく須加の山すかなくのみや恋ひ渡りなむ

ミライ姐
ミライ姐

こころにわ・ゆるうことなく・すかのやま・すかなくのみや・こいわたりなむ

アルド
アルド

(アルド訳)
逃げた鷹惜しむ気持ちは収まらず惜しい気持ちは募るのだろう

ミライ姐
ミライ姐

29首目と同じく,逃げた鷹を思って詠んだ長歌の反歌のひとつです。「須加の山」は現在の高岡市内にある山と考えられています。また,同音の「すかなし」(意味:憂鬱だ)を導く枕詞です。

塾生
塾生

なるほど。

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