越中万葉かるたの和歌を現代風に(第10話)

和歌・短歌/Japanese Poetry越中万葉/Etchu Manyo
ミライ姐
ミライ姐

越中万葉かるたの和歌を現代風にアレンジするシリーズ。本日は10首目の短歌を紹介します。

通行人A
通行人A

万葉集第17巻3955/土師道良
ぬばたまの夜はふけぬらし玉くしげ二上山に月傾きぬ

ミライ姐
ミライ姐

ぬばたまの・よはふけぬらし・たまくしげ・ふたがみやまに・つきかたぶきぬ

アルド
アルド

(アルド訳)
黒々と蓋するように夜は更けて二上山に月は傾く

ミライ姐
ミライ姐

3首目から10首目までは,天平18年8月7日(746年8月31日)に越中で開かれた宴で披露された歌です。夜が更けて月が傾く,すなわち宴がお開きになる時に詠まれた歌です。
ちなみに「ぬばたまの」は夜など黒いものを表す単語を導く枕詞,さらに「たまくしげ」は櫛を入れる箱であることから「ふた」の音を持つ単語,特に二上山など「二」を含む地名などを導く枕詞です。
枕詞は連想をふくらませるためのフレーズなので,一般的に現代語には訳さないのですが……アルドさんは「黒」と「蓋」を意図的に表現したようです。

塾生
塾生

なるほど。

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