ヒトの手の指（第3話）

ヒトの手の指を表す単語を学ぶシリーズ。第3回は仏西葡の3言語を比較しましょう。まずはフランス語です。

続いてスペイン語です。1語目のDedoは指という意味ですが，省略することもあります。

最後にポルトガル語です。スペイン語と同様に，1語目のDedoは省略することもあります。

耳の指って，意外な語源ですね。

個人によって大きさは異なると思いますが，小指は耳の穴に入ることから名付けられたようです。単に「小さな指」とせずに，耳を使って表現するのが面白いですね。

フランス語の中指って，直訳すると「より大きな指」になるのね。これは親指のイメージじゃないの？

中指は他の指よりも長いですからね。ちなみにMajeurの語源はラテン語のMajorですが，英語のMajorは「より大きな」から派生して「主要な」「専攻（する）」などの意味があります。

あとは他の言語でも似たような表現なのですね。

先回もミライ姐に指摘されましたが，指の名前は意外と学ばないですね。私は8言語の検定試験でいずれも最低でない級に合格していますが，指の名前を知らないと解けない問題は見たことがありません。

例えばリスニングの問題で「トムは右手の人差し指に包帯を，左手の小指に絆創膏を巻いています」という文が放送されて，それを絵に描けって言われたら正解できるかしら……

日本には外国人も多いので，各地の医療関係団体が「多言語問診票」や「多言語医療用語集」などをネット上に公開していますが……指は総称までですね。

「指が変だ」まで伝われば，あとは医師の診察・検査に任せられるってコトね。

でも各言語での指の名前を知っていれば，話のネタになりますね。

いっぱい覚えてね。