暦にまつわる基礎知識を詰め込んだ資料を公開しています。最後に右側3分の1を説明しましょう。
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二十四節気……って,占星術の星座と関係あるのね。
地球から見える太陽の軌道を黄道(こうどう)と呼びます。黄道上には13の星座があります。へびつかい座がかすっていますが,伝統的にはへびつかい座以外の12の星座としてカウントします。
おうし座からうお座までの12星座ですね。
ただし,星座の大きさは一定ではありません。占星術では12等分して,白羊宮,金牛宮……などと呼んでいます。
これが黄道十二宮ね。占星術で「おひつじ座生まれの人」という言い方をするけど,正確には「白羊宮生まれの人」と言わなければならないのね。
そうですね。黄道は1周が360度です。12等分すると30度ずつですね。
基準は春分なのね。
春分の時の太陽の位置を黄経0度とします。春分は日本では祝日ですし,イランでは正月になります。
二十四節気は黄経15度ずつに区切ったものなのね。
例えば春分点は黄経0度の瞬間ですが,春分の期間は次の清明の直前までとなります。
つまり春分の期間は黄経0度以上,15度未満ですね。
そうなります。
二十四節気も黄道十二宮も,同じ角度を基準としているので,お互いに対応してるのね。つまり,おひつじ座……もとい,白羊宮は黄経0度以上,30度未満ね。
東洋の二十四節気と,西洋の黄道十二宮が対応しているなんて,意外だなあ。
二十四節気の他にも,雑節というものがあります。代表的なものを掲載しました。
節分は年に4回あるのね。
土用も年に4回あるのですね。
土用とは季節の変わり目です。例えば立春起点で黄経72度の範囲が春となり,その後の18度の範囲が土用です。土用の後に立夏が来ます。他の季節も同様で,土用の期間が年に4回現れます。
土用の丑の日にうなぎを食べる……
それは夏と秋の間にある土用の風習ですね。
丑の日って,日付にも十二支があるのですか?
それは次回説明しましょう。
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