私は高校時代に英語の実力が学年3位でしたが,中学3年生の途中までは一般的な日本人レベルの英語力しかありませんでした。
何がアルドさんの英語力を鍛えさせたの?
中学3年生のある日,行きつけの本屋さんでビートルズのCDを買ったことです。すべての歌詞を覚えました。しかも吹奏楽部だったこともあり,リズムも完全にコピーできました。その結果,中3の1学期に10段階中5だった英語の成績が,2学期には9に,3学期には10になりました。
ほぼ学年トップですね。僕たちも今日の帰りにCDを買おうかなあ。
高校時代は英語以外の外国語に熱中していたので,英語の実力は学年3位に甘んじていました。
そこまで活躍できればいいんじゃない?
私の語学力の土台は,中学時代の吹奏楽部で鍛えたリズム感だと思います。それはさておき,ビートルズは様々な国のアーティストにもカバーされています。本日はチェコ語版『ヘイ・ジュード』を紹介しましょう。
『ヘイ・ジュード』はビートルズの代表曲のみならず,20世紀の代表曲でもあるわね。チェコ語版の『ヘイ・ジュード』はどんな曲なの?
東西冷戦時代のチェコスロバキアで起きた民主化運動の「プラハの春」が弾圧されたことをきっかけに,Marta Kubišováというアーティストが独自の歌詞でカバーしたものです。弾圧に抗議することをほのめかした歌詞です。例えばこのようなフレーズです。
Svět je krásnej, svět je zlej,
hej, Jude, věř v něj,
世界は美しい,世界は残酷,
でもジュード,世界を信じて,
チェコ語には世界一難しい発音といわれるřの音があり,このフレーズにも含まれています。私はまだ上手く発音できません。
当時のことだから,すぐに放送禁止にされたのよね。
これが「共産圏あるある」かなあ。
「敵国の歌にウツツを抜かしてはいけない」ことは間違いだと,第二次世界大戦中の日本が立派に証明していると思いますが……人類は進歩していませんね。
コメント