中国語の語順はSVO（韓国人は漢字を学べ・第19話）

中学校の英語の授業ではSVOやSVCという呪文を教わるわね。

主語のS，動詞のV，目的語のO，補語のCの並べ方を示したものですね。

世界のほとんどの言語では「語順」「語形変化」「付属語」によって意味の違いを表します。日本語と韓国語では「付属語」が最重要な要素で，「語順」はあまり気にしません。

例えば「私はカルビを食べる」と「カルビを私は食べる」は，基本的に同じ意味ですね。

これを記号で表すと，日本語と韓国語はSOVが一般的ですが，OSVの場合もあるのですね。

英語と中国語は「語順」が最重要な要素で，「付属語」は少数だけね。英語には若干の「語形変化」もあるけど，中国語は漢字の変化はないわね。

英語と中国語の基本語順はSVOであり，強調などごく一部の例外を除き，SVO以外の語順になることはないのですね。

さて，日本語と韓国語は，ともに中国語から漢字文化を輸入しています。

漢字の熟語の中には，動詞と目的語となる組合せもあります。例えば結婚を約束することを日本語では婚約と言いますが，中国語の語順であれば動詞が先……つまり約婚となるべきですね。

韓国語でも約婚という語順を使います。日本人が韓国語を学ぶ時は注意が必要ね。

ところで，駅にある券売機は「券を売る」なので売券機にすべきと思います。

そうよね。他にも「店を売る」の語順になる「売店」もあるわね。