デザートは別腹（韓国人は漢字を学べ・第18話）

食後のデザートは，フランス語で「食器を下げる」意味のdessertが語源です。

英語でもdessertという単語を使うけど，高級な料理に関する英単語は，フランス語からの借用語が多いのよね。

例えば英語のbeaf（牛肉）やpork（豚肉）は，フランス語のbœuf（牛）とporc（豚）が語源です。フランス語では動物自体とその肉は同じ単語ですが，英語では動物自体はox（牡牛），cow（牝牛），pig（豚）と言い，肉はフランス語由来の別単語になります。

デザートと発音が似た英単語に「砂漠」の意味のdesertがあります。

綴りのsが1文字少ないわね。ちなみに「砂漠」のアクセントは前方にありDE-sertね。同じ綴りでもアクセントが後ろにあるde-SERTは「見捨てる」という意味の動詞よ。

さて，日本語ではカタカナでデザートと呼んでいますが，韓国語には後食という漢字語でデザートの意味を表します。フランス語と同様に食後のイメージがありますね。

ところで，デザートとは食後に出てくる主に甘い物よね。

甘い物といえば英語ではスイーツ/sweetsです。

イタリア語ではドルチェ/dolce（複数形はドルチ/dolci）といいます。

同じ漢字文化圏の中国語では，デザートのことを甜点/tiándiǎnと呼ぶけど，甜は「甘い」の意味で，点は点心の点ですね。

日本語にも甜茶という，花粉症に効くお茶を表す単語があるわね。

デザートは別腹……ってよく言うけど，こんなふうにデザートに関する単語をいっぱい出しても覚えきれるかなあ？