続・まさかマイナスになるとは(物理が理解できる単位のお話・第16話)

数学/Math物理/physics
アルド
アルド

ある日のお仕事中のことでした。ボイラーを使うとアルカリ性の排水が出るので,中和処理装置の見積りをメーカーに依頼しました。エンドユーザーは海外なので,日本だけでなく海外のメーカーとも英語でメールのやりとりをしました。

ミライ姐
ミライ姐

酸性やアルカリ性などの度合いを数値化するのにpHが使われるね。計量法では「ピーエッチ」と読むらしいけど,英語読みでピーエイチ,またはドイツ語読みでペーハーと読むわね。

アルド
アルド

私は英語が嫌いなので,ドイツ語読みの「ペーハー」を使っています。当時の仕事でペーハーを使うことは稀だったので,念のため高校の化学の教科書を読み直したり,ネットで調べたところ,意外な認識不足がありました。

塾生
塾生

まさかマイナスになるとは……ですか?

アルド
アルド

そうなのです。この表を見ると最小値が0で最大値が14のように見えますが,実はpHが0よりも小さい強酸性,14よりも大きい強アルカリ性があり得るようなのです。そもそもpHの値は,水溶液1リットル中に含まれる水素イオンの濃度ですから,極端に高濃度や低濃度になることもあるのですね。

ミライ姐
ミライ姐

でも,実用上はほとんど0から14の範囲に含まれるから,マイナスにお目にかかったらラッキーと考えていいわね。

アルド
アルド

さて,語学的な面からもpHを見ておきましょう。pHは日本語で「水素イオン指数」という意味で,英語のpotential of hydrogenが記号の由来です。

ミライ姐
ミライ姐

ちなみにドイツ語ではWasserstoffionenexponentというのね。長いので分解すると,Wasserstoffが水素,ionenがイオン(複数形),exponentが指数ね。ドイツ語は単語を直接つなげて複合語を作ることで有名ね。

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