外国語学習では生の教材を読んだり聴いたりするのがいいですね。
自分の興味のある内容だとなおさらね。例えば『ワンピース』を英語で読んでみたいとか,『ドラゴンボール』をフランス語で読みたいとか。
逆に『ワンピース』や『ドラゴンボール』を日本語で読みたい外国人もいますよね。
そうですね。でも気をつけなければならないことがあります。予備知識がないものを外国語で読むのは,たとえ子供向けでも難しいのです。非日常の単語が出てくる可能性もあります。
例えばみんなは「ソフホーズ」とか「コルホーズ」という言葉を知っているかな?
聞いたことありません。
これらは旧ソ連の農場を表す単語ですね。ソフホーズは国営農場,コルホーズは集団農場のことです。
ソ連最後の指導者ゴルバチョフとの語呂合わせで「祖国にゴルビー集団」って覚えたわね。でも,今の若い人たちには旧ソ連型の社会主義体制って,ピンとこないかもね。
このように,社会の仕組みが違うと,それについて書かれた文章を読むのも大変ですね。そういう意味では,義務教育レベルの理科系の読み物が,語学学習の教材に適しているのかもしれません。
でも,子供が読むといえば童話がありますよね。
例えばこちら,目黒区子ども条例を啓発する絵本『すごいよ ねずみくん』は日本語だけでなく,多言語絵本の会RAINBOWホームページで英語,中国語,韓国語,インドネシア語,タイ語,スペイン語,ポルトガル語、イタリア語,ドイツ語,フィリピン語,フランス語,ベトナム語版が公開されています。
よいお話なので,みんなはまず日本語で読んでみてね。
外国語でも読みたいです。
いいですね。でも,例えばイタリア語の場合,子供向けの童話や絵本にもかかわらず,日常会話ではめったに出てこない文法が出てきます。
遠過去(エンカコ)よね。たしかイタリア語には5種類の過去があるのよね。
え〜っ? そんなの,覚えられるんですか?
それでは次回,イタリア語の遠過去を解説しましょう。
正直言って,初級レベルの人は見ないほうがいいかも。
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