
2026年1月14日,水曜日。皇居にて2026(令和8)年の歌会始が行われました。

お題は「明」ですね。それでは私の応募作を公表します。
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お題「明」
恐竜も大地震(おほなゐ)の夜を明かしけむ
越(こし)の人らも立ち直りてむ

福井県は恐竜で有名ですね。

この歌の「なゐ」「けむ」「てむ」以外は現代語と同じね。しかも「けむ」と「てむ」で韻まで踏んで,アルドさんらしい歌ね。

「なゐ」は「大地」という意味です。地震のことを「なゐふる(震える)」と表現していたのが,単に「なゐ」だけで地震の意味になりました。

「けむ」は過去推量,「てむ」は各述用法なので,これで訳せるかしら?

恐竜も大地震の夜を明かしたのだろうか
北陸の人々もきっと立ち直るだろう

いいですね。
地震と北陸,恐竜と福井


同じ北陸ですね。阪神大震災以前まで,福井地震が戦後最大の地震災害でした。


わずか3年で空襲,地震,洪水……

それでも福井は復興を遂げました。こちらにも紹介記事がありますが,復興を詠んだ御製(昭和天皇の短歌)があります。

地震(なゐ)にゆられ火(か)に焼かれても越の民
よく堪へてここに立直りたり
昭和天皇/1962(昭和37年)

パクリ?

本歌取りです。それはともかく,ご存知の通り福井といえば恐竜というイメージがあります。日本全国に分布していたと思われますが,条件の良い地層があり,発掘を続けてきたことにより,福井が有名になったのです。

日本は昔から地震大国だから,恐竜も色々な地震を経験したんでしょうね。

そうだと思います。ある日の通勤途中のこと,恐竜の図柄が描かれた福井ナンバーの自動車を見て,ふと思ったことを短歌にしました。

とっさに地震と結びつけられるのがすごいです。
天皇陛下へ思いを伝える

歌会始には毎年応募していますが,私はどちらかといえば災害を詠んだ歌が多いですね。本来は新年のお祝いのイベントですから,もっとテンションが上がる歌も詠みたいのですが,なかなか思うようになりません。

結局は今回も地震にちなんだ歌だったのね。

恐竜も地震の後の夜を怯えながら過ごしたんだろうなあ……という部分は,実はお題が発表される前の2024年末には案としてありました。お題が「明」と知った瞬間,私も能登半島地震の避難所で一夜を明かしたことから,この展開しか無いと思い,応募したのです。

いいと思います。

そもそも歌会始は一般国民が天皇陛下へ直接思いを伝える唯一の方法だと思います。天皇陛下は日々国家や国民のために祈っておられるそうですが,国民がどのようなことを考えているのか,それが知れる手段が短歌なのだと思います。

入選以外の短歌も,都道府県ごとにまとめられて天皇陛下が目を通すことになっているのよね。

そうですね。ですから私は,天皇陛下に年賀状を書くつもりで応募しています。

応募方法についてはこちらも参照ください。


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