アルド
前編では震度7の地震の多くは役所がお休みの時間帯によく発生していることを紹介しました。
地震名称 | 発生日時 | 備考 |
---|---|---|
兵庫県南部地震 (阪神淡路大震災) |
1995(平成7)年1月17日 (火)5:46頃 |
早朝 |
新潟県中越地震 | 2004(平成16)年10月23日 (土)17:56頃 |
土曜夜 |
東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災) |
2011(平成23)年3月11日 (金)14:46頃 |
平日夕方 |
熊本地震 | 2016(平成28)年4月14日 (木)21:26頃 |
夜間 |
2016(平成28)年4月16日 (土)1:25頃 |
深夜 | |
北海道胆振東部地震 | 2018(平成30)年9月6日 (木)3:07頃 |
深夜 |
令和6年能登半島地震 | 2024(令和6)年1月1日 (月・祝)16:10頃 |
年末年始 |
塾生
こんなにも役所の時間外に起こる確率が高いのなら,役所の体制が整うまでは自力で生き延びなければならないのですね。
アルド
自力で備えることは大切ですが,確率については勘違いだと思います。
ミライ姐
どうして?
アルド
基本的に役所の来庁時間は1日8時間程度だけですよね。
ミライ姐
そういえばそうね。実際に確率を計算してみましょうか。仮に,役所開庁日を240日/年,役所開庁時間を8時間/日としてみますか。
アルド
もう少し簡単のために,1年のうち3分の2が開庁日,1日のうち3分の1が開館時間としましょう。
塾生
\[ \frac{2}{3} \times \frac{1}{3} = \frac{2}{9} = 22.2 \% \]
ミライ姐
役所の開庁時間って,1年のうち22%程度だったのね。消防など24時間交代勤務のみなさんは大変ね。
アルド
さて,過去7回の震度7のうち,明らかに役所開庁時に発生したものは東日本大震災の1回だけです。
塾生
\[ \frac{1}{7} = 14.3 \% \]
ミライ姐
震度7が役所の時間外を狙ったかのように発生していると思っていたけど,役所はそもそも平日の日中にしか開いていないと考えれば,特に偏っているわけではないのね。
アルド
いずれにしても行政の体制が整うまでは,自力もしくは周囲の人と協力しあって生き延びるしかありません。
ミライ姐
私たちも北陸の人間です。北陸のためにできることを尽くします。
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