ミライ姐
歌会始に応募した短歌を公表するシリーズ。今回は2015(平成27)年の応募作です。
アルド
お題「本」
ポンプうなる消防大会本番の雨にも負けじ号令響く
ミライ姐
アルドさんは体型に似合わず消防団員です。
アルド
消防団ではポンプ操法という訓練があり,全国大会も開かれています……大会のための競技でしかないと思うので,さっさと廃止してほしいものです。
ミライ姐
怒られるわよ。でも,アルドさんは2014年の新潟県大会に出場した経験があるのね。
アルド
現在の糸魚川市消防団では,市内大会の優勝チームが翌年の県大会に出場しますが,当時は旧市町で順番に出場しており,なおかつ私の所属する地域は大会優勝チームではなく輪番での出場でした。
塾生
つまりは……誰でも出場できた……
アルド
そういうことです。とはいえ,それなりの技能を習得する必要があります。1月頃から練習を重ねました。本業を持っているのに,県大会や全国大会って必要ですかね?
ミライ姐
そんなこと言うと,アルドさん存在消されるわよ。でも,仕事との両立は大変だったんじゃない?
ミライ姐
忙しすぎでしょ。
アルド
ただ,イタリア語検定4級に3回目の挑戦で合格したのもこの頃です。私は追い込まれないと本気を出さないタイプかもしれませんね。
ミライ姐
それはポンプ操法も同じかもね。本気で訓練したからこそ,本番では大きな声を出せたのね。
アルド
終了後は充実感で何とも言えない気分でした。指導いただいた消防吏員のみなさんや,裏方としてサポートしていただいた消防団員のみなさんへの感謝を込めて……詠進歌に託したのです。
塾生
なるほど。
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