大相撲の本場所

大相撲の基礎知識，今回は本場所について学びましょう。

大相撲は興行で，力士は出演者と考えると分かりやすいです。この興行のことを場所と呼び，技能審査を兼ねた公式の興行を本場所と呼びます。

地方でも大相撲の興行が開かれて，開催地の地名を取って例えば糸魚川場所などと呼ぶわね。

地方で行われるのは巡業（じゅんぎょう）とも呼びます。興行目的だけでなく，力士の稽古を兼ねたり，相撲普及のために子どもたちと交流することもあります。

なるほど。

それで，本場所はいつ行われるの？

本場所は年6回行われ，1場所15日間開催されます。

ということは，年間90日が本場所……4日に1日か。意外と多いわね。

本場所はどこで行われますか。

東京で3回，大阪と名古屋と福岡で1回ずつです。2024年1月時点では以下の通りです。

大阪府立体育会館と愛知県体育館は，施設命名権が運用されています。

2024年時点ではエディオンアリーナ大阪（大阪府立体育会館），ドルフィンズアリーナ（愛知県体育館）と呼んでいますね。

本場所では，関取が15日間毎日，力士養成員は半分の7日間，相撲を取ります。その結果により翌場所の地位が決まります。

相撲部屋は東京近郊にしかないわよね。東京以外での本場所では，力士たちはどこに泊まっているの？

各部屋で神社，寺院，学校などの施設を借りて宿舎としています。

それは大変ね。

本場所や巡業で各地方を回るので，開催地近隣出身の力士に対する応援の熱量が高く，地方出身の力士には励みになります。

北陸地方での本場所はないけど，北陸出身や海洋高校出身の力士には頑張ってもらいたいわね。