コンペで作られた文字（ヒンディー語）

文字というものは長い歴史の中で形成されましたが，中には計画的に作られたものもあります。

ハングルとか。

ハングルは15世紀に作られた文字ですね。実は21世紀になって新たに作られた文字が存在します。インドの通貨であるルピーを表す記号です。

それまで記号はなかったのですか？

広く用いられていたのはアルファベットのRsですね。その他にも言語によって様々な記号がありました。

インドは多言語国家ですね。

紙幣には17言語で金額が書かれています。英語とヒンディー語は両面に記載されていますが，それ以外の15言語は裏面に記載されています。

それはさておき，インド・ルピーの新記号₹は2009年にデザインの公募が行われ，2010年に決定され，順次新記号での紙幣が発行されています。

ルピーの頭文字Rから縦線を除き，横線を2本足したのね。円マークの￥も似たような作りね。

実はヒンディー語の文字であるデーヴァナーガリー文字でRを表すरも，デザインに取り入れられています。

偶然にも似た文字だったのですね。