イとナ

日本では中学校で口語文法を，普通科高校などで文語文法を学びます。

口語文法は普段使っている日本語の規則だけど，意外と覚えることが多かったわね。

未然，連用，終止，連体，仮定，命令。

そうですね。動詞や形容詞などの「用言」にはそのような変化があります。

動詞と形容詞以外に「形容動詞」というのがあったわね。

単語によっては，一つの形容動詞なのか，名詞に「だ」が付いた形なのか，すぐに判断できないこともありますね。そもそも，学説によっては形容動詞の存在を認めていない場合があります。

だとしたら，学校の授業で厳密に区別するのも考えものね。

外国人向けの日本語教育の場では，普通の形容詞を「イ形容詞」，形容動詞を「ナ形容詞」と呼んで，類似点と相違点を教えているようです。

用語としては「イ形容詞」「ナ形容詞」のほうが優れているように感じます。

そうですよね。私も「アルド文法」のような学説を作ってみたいのですが，おそらく「イ形容詞」や「ナ形容詞」と同じように分類するでしょう。