私はメンサ会員,国立大学理学部出身,外国語の検定試験で最低でない級に7言語で合格していますが,頭脳を使うものでも「対戦型ゲーム」は苦手です。
誰よりも思考力がありそうだけど,ルールくらいは知ってるわよね。
対戦となると思考力が冴えないのですね。学生時代に男4人で脱衣麻雀をして,全部脱いだ経験があります。
ちょっと,そういうのは寺子屋にふさわしくないわよ。
それではお勉強の話をしましょう。麻雀ですから,中国語の数の数え方でも。
以前,100以上の数を習いましたが,100以下の数は詳しく教わっていません。
そうでしたね。麻雀には名前に1〜9の数字を含む牌があります。数字の部分は基本的に中国語読みです。ある麻雀愛好家さんはこう発音していました。
イー・リャン・サン・スー・ウー・ロウ・チー・パー・チュー
一方,漫画『ドラゴンボール』に出てくる球には1〜7個の星が描かれていて,一星球から七星球まで中国語読みしています。その数字の読み方はこうでした。
イー・アル・サン・スー・ウー・リュウ・チー
2がリャンとアル,6がロウとリュウに分かれていますが,他の数は同じみたいですね。
6のロウとリュウについては音写の問題です。実際の発音liùをあえてカタカナで書くと「リョウ」のように聞こえます。私はあからさまに「リョウ」と発音します。
細かな発音方法は日本語ネイティヴには難しいので,慣用でロウとかリュウとか言ってるのね。
2についてはカタカナで1文字も合っていません。
漢字で書くと違いが分かります。リャン(liǎng)は漢字で「両」,アル(èr)は「二」と書きます。
どちらも「ふたつ」の意味になるのかしら?
英語に訳すと理解しやすいと思います。すなわち「二」はsecondの意味で,「両」はtwoの意味ですね。
「二」が「2番目の」という意味になるなら,ドラゴンボールが「アル」星球なのは,厳密には間違いなのかしら?
そうかもしれませんね。星の数の順に集めるものではありませんから。
「両」という字は佐渡の両津(りょうつ)という地名や,朝鮮王朝時代の貴族階級の名前である両班(ヤンバン)という用語に見られるわね。
佐渡の両津は夷(えびす)と湊(みなと)という2つの津(みなと)があることから「両津」ですね。貴族の両班は文官と武官を意味する「文班」と「武班」からなるため,2つを合わせて両班です。
ところで,中国語の1から99までは日本語と同じ漢数字を使うのですよね。中国語の発音を覚えたいです。
まずはこの10個の漢字の中国語音を覚えましょう。漢字の書き方は基本的に日本語と全く同じです。
漢字 | 中国語音 | カナ目安 |
---|---|---|
一 | yī | イー |
二 | èr | アル |
三 | sān | サン |
四 | sì | スー |
五 | wǔ | ウー |
六 | liù | リ(ョ)ウ |
七 | qī | チー |
八 | bā | パー |
九 | jiǔ | チ(ョ)ウ |
十 | shí | シー |
ただし,1については変音する場合がありますが,それはまた別の機会に説明しましょう。
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