アルド
イタリア語を勉強し始めて半年ほど経った頃,私はテキストの中にnordという単語を見つけびっくりしました。
ミライ姐
イタリア語の単語といえば,例えばfagotto, piccolo, timpani, pianoforteのように,母音で終わるものばかりよね。
アルド
そのため子音で終わるnordに衝撃を受けました。意味は「北」ですが,テキストを読み進めていくと東西南北はそれぞれ est, ovest, sud, nordというイタリア語っぽくない単語だと分かりました。
塾生
東西南北は,どこの言語にも存在しそうなのに。
アルド
辞書で語源を調べると,古英語からフランス語やスペイン語を経て,イタリア語に入ったようです。明るい太陽のイメージが強いイタリアに東西南北を指す語が知られず,雨のイメージが強いイギリスから外来語として受け入れるとは,興味深いですね。
ミライ姐
イタリアには太陽のイメージもありますが,イタリア半島は長靴の形なのも事実です。
アルド
同じように,韓国語も固有語に東西南北は知られず,漢字語しかありません。
ミライ姐
東(동/トン)西(서/ソ)南(남/ナム)北(북/プッ)のように日本語の漢字の音読みに近いから,日本語ネイティブにとっては覚えやすいわね。
塾生
なんだか,朝鮮半島まで長靴の形に見えてきました。中朝国境が靴底で,ひっくり返して干してるのか,済州島の位置に水がこぼれてるようにも見えます。
アルド
すごい想像力ですね。
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