敬語から侮蔑語へ（韓国人は漢字を学べ・第16話）

第11話では尊敬語に見えて実は侮蔑語とか，謙譲語に見えて実は尊敬語とか，論理と直感が一致しない単語を紹介しました。

今回は日本語では尊敬語だけど韓国語では侮蔑語になる単語ね。高度な日韓異義漢字よ。

日本語で子息……とは言わずに，普通は御子息（ゴシソク）と言いますが，フォーマルな場では相手の息子のことをを御子息と呼びます。

でも韓国語では，同じ子息の文字で子供という意味もあるけど……野郎！

完全に侮蔑語です。

みなさんは，こんな下品な言葉を使ってはいけませんよ。

それでは，韓国語と日本語の漢字音の対応について説明しましょう。日本語の音読みでシやジになる漢字は，韓国語の漢字音では자（チャ，語中ではジャ）になることが多いです。

例えばこのような漢字が該当します。

息の音読みはソクだけど，日本語の音読みで母音＋クで終わる漢字は，韓国語の漢字音でも-kの音で終わることが多いわね。

ちなみに，英語の she（シー）と sea（スィー）は異なる単語ですが，日本語のシの発音はsheに近く，日本語にはseaの発音はありません。韓国語でも同じ現象があり，韓国語の/siシは日本語のシと同じように発音するのです。