アルド
イタリア語には単純時制と複合時制の区別があります。
法 | 単純時制 | 複合時制 |
---|---|---|
直説法 | 現在 | 近過去 |
直説法 | 半過去 | 大過去 |
直説法 | 遠過去 | 先立過去(前過去) |
直説法 | 未来 | 先立未来(前未来) |
接続法 | 現在 | 過去 |
接続法 | 半過去 | 大過去 |
条件法 | 現在 | 過去 |
アルド
複合時制を作るには,対応する単純時制に活用させた助動詞と,その動詞の過去分詞を組み合わせます。初級レベルでは,直説法近過去形を完璧にしましょう。
塾生
英語の現在完了形はhave+過去分詞で表しますが,似たようなものですか?
アルド
イタリア語ではhaveに相当するavereだけでなく,beに相当するessereを使う場合もあります。
ミライ姐
多くの動詞はavereを使うのね。
アルド
一方,essereを使うのは主に下記の場合です。意味によってavereとessereを使い分ける場合もありますが,詳しくは単語ごとに辞書で確認してください。
分類 | 例語 | 例文 |
---|---|---|
移動を表す自動詞 | andare(行く) | Sono andate a Roma.(彼女たちはローマに行きました) |
再帰動詞 | alzarsi(起きる) | Si sono alzati.(彼らは起きました) |
非人称動詞 | costare(値段は〜だ) | Mia penna è costata dieci euro.(私のペンは10ユーロかかりました) |
アルド
助動詞がavereの場合,過去分詞の語尾は常に-oになります。しかし,助動詞がessereの場合,過去分詞の語尾は主語の性・数により変化します。
主語 | avere | essere |
---|---|---|
単数・男性 | -o | -o |
単数・女性 | -o | -a |
複数・男性 | -o | -i |
複数・女性 | -o | -e |
アルド
助動詞がavereの場合は「持っている」なので,過去分詞は名詞的な役割をしてます。一方,助動詞がessereの場合は「〜である」なので,過去分詞は形容詞的な役割をしています。
ミライ姐
イタリア語の形容詞は,形容する対象の性・数によって変化するけど,essereを使う複合時制もそうなのね。
アルド
なお,辞書ではavereとessereをavやesのように表記している場合があります。私たちの変化表では,助動詞の略号と,過去分詞の単数男性形を掲載しています。
コメント