ハイとイイエのお話(第1話)

語学/Language Study
アルド
アルド

語学で大事なのは,単語の訳語を覚えるのではなく,使い方を覚えることです。例えば,はい=yesとか,いいえ=noと覚えるのは危険です。まずは日本語の意味を確認してみましょう。

はい:「あなたの言ったことは正しいです
いいえ:「あなたの言ったことは正しくありません

アルド
アルド

一方,英語ではこのような意味になるので注意が必要です。

yes:「あなたが何と言おうと,私はこれから肯定文を言います」
no:「あなたが何と言おうと,私はこれから否定文を言います」

アルド
アルド

それでは例文です。太郎君は俳優であり,歌手ではないとします。

通行人A
通行人A

太郎君は俳優ですか?
Is Taro an actor?

通行人B
通行人B

はい,太郎君は俳優です。(太郎=俳優はTRUE)
Yes, he is an actor.(肯定文)

ミライ姐
ミライ姐

これは基本の文例ね。

通行人A
通行人A

太郎君は歌手ですか?
Is Taro a singer?

通行人B
通行人B

いいえ,太郎君は歌手ではありません。(太郎=歌手はFALSE)
No, he isn’t a singer.(否定文)

塾生
塾生

ここまでは学校で習った通りです。

通行人A
通行人A

太郎君は俳優ではないのですか?
Isn’t taro an actor?

通行人B
通行人B

いいえ,太郎君は俳優です(太郎≠俳優はFALSE)
Yes, he is an actor.(肯定文)

ミライ姐
ミライ姐

ここから複雑になるのよね。

通行人A
通行人A

太郎君は歌手ではないのですか?
Isn’t Taro a singer?

通行人B
通行人B

はい,太郎君は歌手ではありません。(太郎≠歌手はTRUE)
No, he isn’t a singer.(否定文)

塾生
塾生

否定疑問文に対する答え方が,日本語と英語で逆になりますね。

アルド
アルド

日本語では相手の発言の正誤を基準に,英語では自分の発言を基準にして発言します。訳語を覚えるだけでは痛い目にあうのです。

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