アルド
語学で大事なのは,単語の訳語を覚えるのではなく,使い方を覚えることです。例えば,はい=yesとか,いいえ=noと覚えるのは危険です。まずは日本語の意味を確認してみましょう。
はい:「あなたの言ったことは正しいです」
いいえ:「あなたの言ったことは正しくありません」
アルド
一方,英語ではこのような意味になるので注意が必要です。
yes:「あなたが何と言おうと,私はこれから肯定文を言います」
no:「あなたが何と言おうと,私はこれから否定文を言います」
アルド
それでは例文です。太郎君は俳優であり,歌手ではないとします。
通行人A
太郎君は俳優ですか?
Is Taro an actor?
通行人B
はい,太郎君は俳優です。(太郎=俳優はTRUE)
Yes, he is an actor.(肯定文)
ミライ姐
これは基本の文例ね。
通行人A
太郎君は歌手ですか?
Is Taro a singer?
通行人B
いいえ,太郎君は歌手ではありません。(太郎=歌手はFALSE)
No, he isn’t a singer.(否定文)
塾生
ここまでは学校で習った通りです。
通行人A
太郎君は俳優ではないのですか?
Isn’t taro an actor?
通行人B
いいえ,太郎君は俳優です(太郎≠俳優はFALSE)
Yes, he is an actor.(肯定文)
ミライ姐
ここから複雑になるのよね。
通行人A
太郎君は歌手ではないのですか?
Isn’t Taro a singer?
通行人B
はい,太郎君は歌手ではありません。(太郎≠歌手はTRUE)
No, he isn’t a singer.(否定文)
塾生
否定疑問文に対する答え方が,日本語と英語で逆になりますね。
アルド
日本語では相手の発言の正誤を基準に,英語では自分の発言を基準にして発言します。訳語を覚えるだけでは痛い目にあうのです。
コメント