韓国語の伝統的な母音と,手抜きな母音

語学/Language Study
ミライ姐
ミライ姐

韓国語の母音は複雑よね。

アルド
アルド

近代以降の伝統的な韓国語の発音では,短母音が10個あります。日本語のヤ行やワ行の音も母音にカウントするのですね。

韓国語の伝統的な母音分類

発音ア行系ヤ行系ワ行系二重母音
「ア」
「イ」
唇を横に引く「ウ」
唇を丸める「ウ」
口をやや開く「エ」
口をあまり開かない「エ」
口をやや開く「オ」
唇を丸める「オ」
ドイツ語のüと同じ
ドイツ語のöと同じ
アルド
アルド

私が韓国語の勉強を始めた1995年当時のテキストには,ドイツ語のüやöと同じという記載はありませんでしたが,大学で崔(최/チェ)という年配の先生がそのように説明していました。ちなみに,その講義を受けていたのは,ほぼ全員が(専門科目と重なっているため)第二外国語でドイツ語選択の学生でした。

ミライ姐
ミライ姐

ところで最近の若者などの間では,難しい発音の統合が起こっているようで,最低限識別される短母音は7個だけになります。

韓国語の現代的な母音分類

発音ア行系ヤ行系ワ行系二重母音
「ア」
「イ」
唇を横に引く「ウ」
唇を丸める「ウ」
「エ」애에얘예왜웨외
口をやや開く「オ」
唇を丸める「オ」
塾生
塾生

10個の短母音が7個になって,楽でいいけど書き分けが大変ですね。

アルド
アルド

そのせいで「私の」を意味する내と,「君の」を意味する네が,どちらも「ネ」という発音になるんですね。識別のため,会話では後者を「ニ」と発音することもあります。

ミライ姐
ミライ姐

現代日本語の母音は一般に5個とされるけど,古代の日本語には8個の母音があったと言われているわね。万葉仮名では書き分けていたらしいけど,平安時代にはすでに発音の区別が消滅したらしいわ。

アルド
アルド

古代日本語の8個の母音の使い分けは「上代特殊仮名遣」といいますが,機会があれば説明します。

コメント