アルド
大相撲の基礎知識,今回は親方について学びましょう。
塾生
大相撲力士の師匠のことですね。
ミライ姐
師匠になるってことは,現役時代それなりの成績だったのよね。
アルド
もちろん一定期間以上の関取経験が必要なのですが,実際のところ親方を襲名する権利を得られるか否かのほうが重要な場合があるようです。
塾生
襲名の権利?
アルド
日本相撲協会では親方のことを正式には年寄(としより)と呼んでおり,親方は敬称として使われます。この年寄を襲名するためには年寄株という権利を入手するしかありません。
塾生
お金がかかるのですか?
アルド
かつてはそうでした。現在では制度上は禁止されていますが,裏でどうなっているかは分かりません。
ミライ姐
なぜ,お金がからむの?
アルド
元々は親子で相続するものでしたが,親方の息子が力士として大成するとは限りません。有力な弟子が親方の娘と結婚し,婿として年寄株を継ぐこともありました。しかし,親族でない場合は前親方の引退後の扶養の意味合いで,金銭で解決したようです。
ミライ姐
それで金銭のやり取りがあったのね。
アルド
しかも年寄株の数に限りがあり,105しかありません。現役時代の成績が優れていても,年寄株を取得できないこともあります。
塾生
争奪戦かぁ。高いんだろうなぁ。
アルド
億単位とも言われていました。
塾生
それでも相撲協会に残ることができれば,60代までの生活に困ることはないのですね。
ミライ姐
親方は全員弟子を持っているの?
アルド
相撲部屋を開くには,現役時代の成績について基準があります。その基準に満たなかったり,独立準備中の親方については,どこかの部屋に所属して,その部屋の主人である親方を補佐しています。
ミライ姐
次回は相撲部屋について学びましょう。
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