はじめに
試験の5W2Hを学ぶシリーズ,第5回はWho… 誰が試験を受けるのかということについて考えましょう。
これは例外なく「本人」です。
でも,多くの人には自分自身がひとりで受けるという自覚がないと,アルドさんは主張したいのよね。
その通りです。
試験は自力で受けるもの
試験は受験者本人が受けることは当たり前なのですが,多くの人には「自力」という意識がないのだと思います。
そうかなあ。
例えばスポーツであれば,選手本人が体を動かして練習する必要があります。見ているだけで上達することは絶対にありえません。
それはそうです。
しかし勉強の場合,授業を聞くだけで理解できると考えている人があまりにも多すぎます。あまつさえ,前に出て,みんなの前で問題を解かされるのを不快に思う人もいます。
恥をかくのが嫌なのよ。
であれば,人前で何かの問題に取り組む仕事は向いていません。個性は様々なので,苦手な人にまで頭脳労働を強いるつもりはありません。しかし,学力を資本に生きようと思えば,人前で問題を解く経験は絶対に必要です。
確かに,教室で解けない問題が,試験本番に自力で解けるようにはならないわね。
多くの人にとって,学校や塾は寄席や劇場のようなものなのかもしれません。
誰かが喋っているのを聞いて楽しむ場所ね。
しかし,学校や塾は教師のトークを楽しむ場所ではありません。生徒自身が問題解決能力を磨くための場所です。学校や塾の授業は,教師が説明するよりも,生徒に説明させる時間を増やすべきだと,私は考えます。
試験をきっかけに自立する
試験は自力で受けるものであることから,試験をきっかけに自立することも重要です。
入学試験や資格試験に合格すれば,人生設計も変わるので,家庭や学校から自立する必要もあるわね。
そもそも試験に家族,友人,教師が同行して,一緒に問題を解くことはできないのです。
確かにそうですね。
試験は自分の人生を豊かにするために受けるものです。自分の人生は誰かに変わってもらうことができません。自力で挑戦することは,結果に関わらずその後の人生に影響します。
悔いのないように,挑戦します。
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